冷えた溶岩に刻まれた8つのこと

DC·170 Deep Cuts
冷える溶岩は割れて巨大な石の柱になる

冷える溶岩は割れて巨大な石の柱になる

厚い玄武岩の溶岩層が冷えると収縮し、その歪みが溶岩を縦長の柱へと割っていく。割れ目は冷える表面から内へと食い込み、ほとんどの柱が五角から七角になる密に詰まった模様に落ち着く。北アイルランド海岸のある一帯には、舗装のように組み合わさったこの柱が約4万本ある。
海底や他の世界をも敷き詰めている

海底や他の世界をも敷き詰めている

玄武岩は地球の表面で最もありふれた岩石だ。海底の90パーセント以上を占め、その広がりは地球をはるかに超える。月の海と呼ばれる暗い平原は玄武岩であり、金星の表面のおよそ80パーセントや火星の大部分も同じだ。文字どおり、内側の太陽系を敷き詰めている岩石である。
その「階段」が大量絶滅の跡を刻む

その「階段」が大量絶滅の跡を刻む

地球の歴史では時おり、玄武岩がインドほどの広さの地域を層状の溶岩で覆い尽くすほど大規模に噴出してきた。その階段状の崖は「トラップ」と呼ばれ、階段を意味する古いスウェーデン語に由来する。最大のものはシベリアにあり、約2億5200万年前に、生命が経験した中で最も激しい絶滅とともに噴き出した。
この岩を溶かせば糸に紡げる

この岩を溶かせば糸に紡げる

玄武岩を約1,500摂氏度まで熱すると、輝く溶融体になり、細いノズルを通して連続した繊維へと引き出せる。石から作るグラスウールのようなものだ。織ったり樹脂に固めたりした玄武岩繊維は、普通のガラス繊維をしのぎ、コンクリートの補強に使われる。同じ重さの棒で鋼鉄のおよそ3倍の引張強度をもつ。
水中では溶岩は積み重なった枕の形に固まる

水中では溶岩は積み重なった枕の形に固まる

玄武岩が海底で噴き出すと、冷たい水が一瞬でその外皮を冷やす。まだ溶けている内部が殻を突き破ってふくらみ、外へと膨れ、丸みを帯びたガラス質の塊となって固まる。次の塊がまた突き破って同じことを繰り返す。こうしてできるのが積み重なった枕状の塊の山であり、海底の大半はこれで築かれている。
砕いて撒けば、空気から炭素を引き抜く

砕いて撒けば、空気から炭素を引き抜く

玄武岩は雨水や二酸化炭素とゆっくり反応し、炭素を溶けた鉱物の中に閉じ込める。それは海へと流れ下り、長い年月にわたって埋もれたままになる。岩を粉末にして農地に撒くと反応が速まる。モデルによれば、世界の農地はこの方法で年に数十億トンのCO2を引き下げつつ、作物の収量も高められるという。
マントルのかけらを地表まで運び上げる

マントルのかけらを地表まで運び上げる

玄武岩のマグマは上昇する途中で、はるか下のマントルのかけらを引きはがし、溶ける間もないほど速く運び上げることがある。溶岩が固まると、それらのかけらは黒い岩の中に埋もれた丸いオリーブ色の塊として残る。足の下数十キロメートルにある層の本物の試料が、無傷のまま地表に届けられるのだ。
海底は地球で最も若い岩石だ

海底は地球で最も若い岩石だ

玄武岩の海底は中央海嶺で絶えず生まれ、深い海溝で地球に飲み込まれていくため、決して年を取らない。海底はほとんどどこでも約1億8000万年より古くはない。めったに沈み込まない大陸の岩石は最長40億年も存続し、20倍以上長く残る。
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